広島県三次市・庄原でいじめの相談 いじめの現状と私たち大人にできること
令和5年度のいじめの認知件数は、約76万9千件と報告されています。
学年別に見ると、小学校低学年での件数が最も多く、学年が上がるにつれて件数自体は徐々に減少していきます。
しかし、「高学年になると件数が減るから安心」というわけではありません。
高学年になるにつれて、いじめの内容がより悪質・深刻になることもあり、重大な被害につながるケースも見られます。
いじめの定義とは
いじめは、以下の3点を満たすものと定義されています。
一定の人的関係にある他の児童生徒が行うこと
心理的または物理的な影響を与える行為であること(インターネット上の行為を含む)
被害を受けた児童生徒が心身の苦痛を感じていること
では、いじめが「解消された」とは、どのような状態を指すのでしょうか。
いじめの「解消」の定義
いじめの解消についても、明確な定義があります。
いじめに係る行為が止んでいること
被害児童生徒が心身の苦痛を感じていないこと
特に重要なのは、被害を受けた児童生徒が「心身の苦痛を感じなくなっているかどうか」です。しかし実際には、いじめという行為が止んだとしても、被害児童生徒の心の傷がすぐに癒えるとは限りません。不安や恐怖、自己否定感などの苦痛は、長く続きやすいのが現実です。
そのため、
心理的なサポート(カウンセリング)
周囲からのあたたかい声かけや共感
「あなたの味方がいる」と伝え続けること加害児童生徒への継続的な指導
これらを行為が止まった後も継続して行うこと
が大切になります。
いじめは「予防」が重要です。いじめ対応は、事態が起きてから対処するだけでは不十分です。日常的な予防的な関わりが欠かせません。例えば、いじめをテーマにした授業を行う、他者の気持ちを考える時間を意識的につくる、日常の中で、適切な関わりや思いやりの行動をほめる、といった取り組みが重要になります。
「からかい」「いじり」への早期対応を
暴言(「死ね」「バカ」など)、中指を立てる行為、また「ふざけているだけ」「冗談」と見られがちな、特定の児童生徒へのからかいやいじりは、エスカレートしやすく、いじめにつながる可能性があります。周囲の大人がそうした言動に早く気づき、「それはどういう気持ちになるかな?」と子どもと一緒に考える機会を持つことが必要です。
大人の関わりが、いじめを生むこともある
実は、先生や大人の関わり方が、意図せずいじめを生んでしまうこともあります。特定の児童生徒への注意が増えると、その子を周囲の子どもたちも注意したり、否定的に見たりするようになり、それがいじめにつながるケースもあります。
だからこそ、注意だけで終わらせないこと、その子の良いところを見つけ言葉にして伝えることを意識することが大切です。大人が他者を尊重する姿勢を見せること自体が、子どもたちへの大切なメッセージになります。
いじめを「絶対に許さない」姿勢を
いじめは、被害児童生徒を追い詰め、命に関わる事態につながることもあります。周囲の大人ができることは、他者と関わる際の良い見本になること、いじめは絶対に許されない行為であると伝え続けること、日々の良い行動を見逃さず、しっかりと認めほめることです。
KiTでは、いじめや対人関係に関するご相談もお受けしています。
人との関わりで心身の苦痛を感じている、学校での人間関係がしんどい、これっていじめなのか分からない。
そんな時も、一人で抱え込まずにご相談ください。
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